Webサイトの下の方に記載されている事の多いコピーライト(Copyright)。
サイトによって、年数の表示があったり無かったり、長かったり短かったり書き方は様々かと思います。そんなコピーライトの正しい書き方と注意点を解説していきます。
コピーライト(Copyright)と、©(マルシー)について
コピーライト(Copyright)とは、作品の著作権のことを指します。
Webサイトだけではなく、小説・音楽・絵画・写真・映像など作品を創作した人物や会社などが持つ権利の事です。
多くのWebサイトがページの下の方に記載しているコピーライトは、「サイト内にある記事や画像の著作権は自分が持っているので無断転載しないでね」という一種の意思表示になります。
よくある「Copyright ©」という記述の「©」ですが、「マルシー」「シーマーク」「著作権マーク」などと呼ばれています。これはCopyrightと同じ意味になりますので、両方記載する必要はありません。
コピーライトの必要性について
多くのサイトはコピーライトの記載をしているかと思いますが、結論から言うと、日本ではコピーライトの記載は必要ありません。
詳細は割愛しますが、日本が加盟している著作権の条約の関係で、作品を創作した時点で日本では著作権が付与される形となるためです。
コピーライトが記載されるのはどうしてか
それでは、なぜコピーライトの表示がされるのかというと、以下の理由からかと思われます。
- 著作権を記載する事での無断転載の抑止のため
- これまでのコピーライトを記載するという慣習のため
上記の理由もあり、記載してもしなくても問題は特にありません。
デザイン上記載した方がしっくりくる場合は記載してもいいですし、そうでない場合は記載しなくもいいかと思います。
コピーライトの正しい書き方
今回コピーライトの書き方を調べるまで、私も正しい書き方を知りませんでした。
以下に調べた内容をまとめていますので参考にしてみてください。
必要な内容は3つ
- 「Copyright」または「©」
- 著作物の発行年
- 著作権保持者の名前や会社名
<small>© 2024 CDG</small>
上記の3つが書いてあれば、書く順番は自由となります。この3つの内容については以下で解説いたします。
「Copyright」または「©」
これは最初に説明しましたが、「Copyright」と「©」は同じ意味となりますのでどちらか一方の記載で大丈夫です。
「©」だと短くてすみますのでこちらを記載でいいかと思います。
「©」の記載方法
「©」は「コピーライト」と入力し文字変換すると出てきますが、これだと環境依存文字になりますので、ユーザーの環境によっては文字化けする可能性があります。ですので、HTMLの文字実体参照の「©」で記載してください。
詳しくはよく使う特殊文字コード一覧【HTML】で解説していますので参考にしてください。
著作物の発行年
よく「2020 – 2024」という形式での記載がありますが、著作権表示については「発行年」だけが必要となりますので、著作物創作の年(発行年)だけの記載が正しい記載となります。
著作権保持者の名前や会社名
著作物を創作した人物や会社名を記載します。日本語表記でも問題はありません。
著作権者は複数いる場合は、カンマ区切りで記載します。
その他について
All rights reserved. の表記について
All rights reserved. の表記は日本が加盟する条約では必要ありません。
他の条約に加盟してしている場合は必要なので、その条約加盟国に対しての意味で記載している場合もあるようです。
smallタグで記載する
著作権表示についてはHTMLのsmallタグで記載します。
詳しくは、免責・警告・著作権などの注釈や細目を表すsmallタグ【HTML】で解説していますので参考にしてください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
コピーライトの記載は必須ではありませんが、記載する事で著作権侵害防止につながる場合もあります。
記載する場合は今回の記事が参考なればと思います。