今回は、テキストにtext-shadowプロパティで影(ドロップシャドウ)を付ける方法と、各使用例を紹介・解説していきます。
box-shadowプロパティについてはbox-shadowで影(ドロップシャドウ)を付ける方法と使用例【CSS】をご覧ください。
text-shadowプロパティの使い方
最初に、text-shadowプロパティの基本的な使い方を解説していきます。
使い方は簡単で、影(ドロップシャドウ)を付けたいセレクタに対して以下のように指定します。
text-shadow: 水平方向の位置(x軸) 垂直方向の位置(y軸) ぼかし半径(大きさ) 色;
上記の指定の中で、水平方向の位置(x軸)と垂直方向の位置(y軸)の指定は必須となります。カンマ区切りで複数の影を付ける事も可能です。
各値を指定した際の詳しい内容は以下のようになります。
水平方向の位置(x軸)
影の水平方向の位置を指定します。
プラスの値で右側に、マイナスの値で左側に影が伸びます。
垂直方向の位置(y軸)
影の垂直方向の位置を指定します。
プラスの値で下側に、マイナスの値で上側に影が伸びます。
ぼかし半径(大きさ)
影のぼかし具合を指定します。
値が大きい程ぼかしが大きくなり、指定しないと0となりぼかしはなくなります。
色
影の色を指定します。
色名やRGB、RGBAや他の形式でも指定可能です。
指定しない場合は、影の色がテキストの色と同じ色になります。
以上がtext-shadowプロパティの基本的な使い方となります。
次に各値を実際に指定していくつかの使用例(サンプル)を紹介いたします。
シンプルな影
Text-shadow
div {
text-shadow: 2px 2px 4px rgba(0,0,0,0.5);
}
とてもシンプルで面白くはないけれど、一番使われているかと思われるパターンのtext-shadowです。
縁取り
Text-shadow
div {
color: #999;
text-shadow: 1px 1px #FFF, 1px -1px #FFF, -1px 1px #FFF, -1px -1px #FFF;
}
文字色を背景色と同じ色にして、text-shadowを4方向に1pxずつ設定しています。
立体(3D)
Text-shadow
div {
text-shadow:
0 1px #CCC,
0 2px #AAA,
0 3px #999,
0 4px #888,
0 5px #777,
0 6px #666,
0 7px #555,
0 8px #444,
0 9px #333,
0 10px #222;
}
複数の影を1pxずつずらして立体に見せています。最後だけ少しぼかしを入れてもいいかもしれません。
エンボス
Text-shadow
div {
text-shadow: 0 -1px 1px #FFF, 1px 1px 1px #000;
}
よくあるエンボス加工風。簡単に出来ますが、文字色や影の色のバランスの調整が微妙に難しい。
デボス
Text-shadow
div {
text-shadow: 0 1px #FFF;
}
エンボスと同じように簡単に作成できますが、こちらもバランスが難しい気がします。
ぼかし
Text-shadow
div {
color: transparent;
text-shadow: 0 0 12px #fff;
}
文字の色を透明にして影をぼかしして見せています。
文字浮かし
Text-shadow
div {
text-shadow: 0 15px 10px rgba(255,255,255,0.5);
}
影をずらしてぼかす事で、文字が浮いているようにみせています。
光彩
Text-shadow
div {
text-shadow: 0 0 15px rgba(255,255,255,0.5), 0 0 30px #fff;
}
2つの影を合わせる事で、自然な光彩になります。もっと強くしたいのであれば、15pxと30pxの間もう1つ半透明なぼかしをいれてもいいです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は、text-shadowで影(ドロップシャドウ)を付ける方法と使用例をいくつか解説しました。
ある程度のエフェクトはtext-shadowで再現できます。
デザインによっていろいろな影の表現がありますので、覚えておくとデザインの幅が広がります。